とある女性の話し その4

ところで素っ気ない返答で私を「窮地に追い込んだ」ことに気づいたのかどうか、間もなくつけ足すように彼女はいった。


「もちろん、強いていえばスタジオ撮影が多いっていうことくらいはいえるわよ。


コマーシャルやカタログの仕事の依頼は、まず9割以上がスタジオ。


でも私は仕事がくればいくらでもスタジオの外に出ていくわ。


偉くなったからこんな仕事は受けられませんっていうようなカメラマンが多いけど、私はそういうふうにこちらは重要な仕事、こちらは軽い仕事、というような区別をしないタイプなのよ」私も仕事柄、たくさんのカメラマンの人たちを知っているが彼女のようなタイプは初めてだった。


対象を選ばない、仕事に軽重をつけない、という点だけではない。


そのアプローチはとてもビジネスライクで合理的でした。

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